パーソナル鍼灸Pintの端場です。
新型ウイルス感染拡大防止のために、リモートワークへの切り替えや自粛による行動制限などでリフレッシュする機会も少なく普段よりも肩こりや腰痛・身体の不調を感じることが多くなっているかもしれません。
そんなときは、東洋医学の知恵である「ツボ」を使って自宅でケアしましょう。
今回は肩こり解消の効果が期待できるオススメのツボを紹介します。
「ツボ」ってなに？
「ツボ」とは、正式には「経穴(けいけつ)」といいます。
東洋医学の考え方では、身体には「経絡（けいらく）」というルートが張り巡らされていると考えられます。
各臓器や筋肉・皮膚などをつなぐネットワークの役割をしています。
その経絡の上にある穴が経穴=ツボです。
「局所ツボ」と「リモコンツボ」
ツボを使って鍼灸治療を行うなかで、ツボには「局所ツボ」と「リモコンツボ」があると考えています。
局所ツボは、「肩が痛い」ときに「肩にあるツボを押す」こと。
症状のある部分に直接刺激を与えるので、効果が早く出ます。
リモコンツボは、経絡や神経を介して遠隔操作で患部に働きかけます。
痛みや腫れなどが深刻で患部に触れることができないときや、自分では押しづらい場所の痛みなどに効果を発揮します。
ツボの見つけ方
- まずは目印となる骨をみつけます
- 骨をたどりツボをみつけます
- 押してみてツーンとくる角度を見つけます
重要なのは、「位置」と「角度」です。
肩こり解消のツボ
ひとつめは、肩にある「肩井(けんせい)」
首を前に曲げたときに、首の付け根のでっぱる骨と肩先の真ん中に位置するツボです。ちょうど肩のいちばん盛り上がっているところあたりになります。
ここは肩こりの場合は「局所ツボ」になりますね。
ふたつめは、「合谷(ごうこく)」
手の甲で親指と人差し指の骨が交まるところから人差し指の骨の際をたどりツーンと感じるところ。
このツボは「経絡」のルートをたどると肩を通ります。ここは「リモコンツボ」の考え方ですね。
肩こりにも効果的ですが、合谷には痛みを感じにくくする効果もあります。肩こりからくる頭痛や、歯の痛みのときにも役立ちます。
ツボの刺激の仕方
ツボは場所をみつけて、気持ち良い強さで押す「押圧刺激」でも充分ですが、くわえて「温熱刺激」もオススメです。
ドライヤーの風を当てたり、ホッカイロを使ったり、温かいペットボトルの温熱も利用できます。
また、自宅でできるセルフお灸は、温熱効果とお灸の原料ヨモギの有効成分も加わるのでツボの効果がさらに高まります。
パーソナル鍼灸Pintにはお灸の専門家「せんねん灸セルフケアサポーター」がおりますので、お灸の使い方や選び方について悩まれたらぜひご相談ください。
ツライ症状があるときは、東洋医学の知恵である「ツボ」をぜひ取り入れてみてくださいね。
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