免疫力を高めておきたい今、自宅でできる日々のセルフケアは重要です。
「お灸」は、東洋医学の伝統療法で昔は家庭で行われていましたが、西洋医学の発展とともにその風習はなくなっていきました。
しかし近頃、自然治癒力を高めるナチュラルな健康法として、お灸に再度注目が高まっています。
お灸とは?
お灸は、約3千年前に中国で生まれ日本に伝来し、江戸時代には大流行していました。
古典落語には「強情灸」という演目があり、江戸庶民にも親しまれていたそうです。
当時は民間療法として、何か不調があったらお灸がよく行われていました。
お灸の原材料は「よもぎ」
お灸の原材料は「よもぎ」。よもぎの葉の裏側にある白い毛の部分を集めたものを「艾(もぐさ)」と呼び、もぐさを適量まとめて火をつけ皮膚の上で燃やすのがお灸です。
よもぎは、女性にうれしい効果がたくさんあり、漢方では「艾葉(がいよう)」と呼ばれ、婦人科系のトラブルなどに処方されています。
西洋では「ハーブの女王」と呼ばれているそうです。
いろいろなお灸の種類
「お灸って熱そう。ヤケドしそうでこわい」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
熱さをしっかり感じさせるお灸もあれば、直接肌には触れずに温感だけを与える熱くないお灸など、お灸には様々なやり方があります。
◆直接灸
肌の上で直接お灸をします。チクっと熱いのが特徴。
◆間接灸
①台座灸
お灸を台座の上に載せ、肌には直接触れないようにしたお灸です。台座に空いた穴から温熱刺激ともぐさの薬効が肌に伝わります。
②隔物灸
お灸と肌のあいだに、「しょうが」や「にんにく」、「みそ」などを挟んで行います。
お灸の効果に加えて、あいだに挟んだものの薬理作用も伝わります。
お灸の効果
お灸にはどんな効果があるのでしょう。ここでは主な効果を3つご紹介します。
1.血行が良くなり病気になりにくい身体に
お灸の温熱刺激で血行が促進され体がポカポカと温かくなり、免疫が働きやすい身体作りができます。
「冷えは万病のもと」という言葉があるように、冷えは健康維持に大敵。お灸を続けることで冷えの改善にもつながります。
2.懐かしい香りと温かさでリラックス
お灸に火をつけると、なんとも懐かしく落ち着く香りが広がります。
艾には「チネオール」というアロマ成分も入っているので、リラックス効果が期待できます。
夜寝る前や気持ちを落ち着かせたいときにお灸をすると、香りと温かさでじんわりと緊張がほどけて心が穏やかになります。
3.身体の痛みや不調を改善
痛みや不調、それぞれの悩みに合わせたツボの場所にお灸をします。
温熱効果とツボの刺激で、肩こり、腰痛、生理痛、冷え性、不妊、腱鞘炎、頭痛、胃痛、便秘、下痢など、様々な不調の改善に役立ちます。
どこで買える?
自宅で行うセルフお灸には、台座灸である「せんねん灸」が安全で手軽に使えるのでオススメです。
ドラックストアやネット販売でも購入できます。
温度が低いものから高いものまであるので、初めての場合はまずは低い温度から試すと良いです。
せんねん灸のホームページでは、お灸の使い方から注意点まで細かく書いてあるので、お灸デビューの際にはぜひ目を通してみてくださいね。
せんねん灸ホームページ https://www.sennenq.co.jp/
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