NHKでも特番され話題に!東洋医学と鍼灸とは

鍼灸について

先日NHKの番組で、東洋医学として鍼灸が紹介されました。番組の中では、鍼灸やツボの紹介、太極拳、瞑想や漢方薬も紹介されていました。健康意識が高まる昨今、東洋医学に注目が集まっています。

東洋医学とは

東洋医学とは、2000年以上前に生まれた伝統医学です。
身体の自然治癒力を引き出すことで健康維持や病気の改善を目指す医学で、治療法は、砭 (いしばり)、鍼、灸、生薬、あんま、薬膳などがあります。

日本では、5~6世紀頃に日本に伝えられ、日本独自に発展したといわれています。
明治時代に政府の方針で日本は西洋医学中心になりましたが、1976年に医療用漢方製剤(エキス剤)が保険適応になったことで東洋医学が見直されました。

2018年6月、WHO(世界保健機構)が定める「国際疾病分類」の第11回改訂版で、「伝統医学」としては初めて、漢方をはじめとする「東洋医学」が加えられました。これまで西洋医学中心だった医療界で東洋医学の必要性が世界的に認められることとなりました。

東洋医学の四つの診断法

東洋医学では、五感を駆使して得られる様々な情報から、体の状態を判断し治療方針を決めていきます。
主に四つの診断法を使います。

⑴望診
視覚を通じて病態を診察する。色や形、体形や肌の色や動きや姿勢をみる、舌診など。

⑵聞診
聴覚と嗅覚を通じて病態を診察する。声の大きさや話し方、口や体の匂いなど。

⑶問診
問いかけと応答により病態を診察する。本人が困っていること、健康状態や生活習慣などを聞く。

⑷切診
触覚を通じて病態を診察する。直接触れて、肌触りや質感、お腹や脈診など。

東洋医学の考え方

西洋医学では、検査などによって部分的に分析を行い、病気に対して一つずつ対処します。
対して、東洋医学では、全体の状態を把握して、身体全体のバランスに対して対処します。

陰と陽

東洋医学の基本的な考え方のひとつに、「陰・陽」があります。
「人間は自然界の一部であり、人間の体の中にも自然界と同じ構造がある」
「世の中のものはすべて対立した二つの性質(陰と陽)にわけられる」
という考え方です。
陰と陽のバランスが崩れると体に不調が生じる、と考えます。

気 血 水

もうひとつ、東洋医学の特徴的な考え方で「気血水」があります。

気・・・体のエネルギーの源。元気や気力の「気」。
血・・・血液やその働きのこと。
水・・・体内を潤すために必要な水分。

東洋医学では、気・血・水が足りなくなったり巡りが悪くなったり、バランスが崩れると不調を起こすと考えます。
気・血・水が満ち足りていて全身をきちんとめぐることで、心身の健康や美容が保たれます。

治療法としての鍼灸

鍼灸師の治療では、鍼や灸を使って経絡やツボに働きかけます。

経絡とは?・・気、血、水の通り道、体表と臓腑をつなぐ働き
ツボとは?・・経絡の上にある反応が現れる場所
ツボの数・・・361穴  出典:新版経絡経穴概論

鍼や灸を使って体表にあるツボを刺激して、気血水や陰陽のバランスを整えて本来の健康な体の状態に戻していく治療法です。

ツボについては、こちらの記事をご覧ください。
https://personalshinkyupint.com/0405-2/

 

鍼灸で改善できること

肩こり、腰痛、神経症、めまい、不眠、頭痛、喘息、更年期障害、生理痛、月経不順、不妊、耳鳴りetc..
WHO(世界保健機構)では、41個の疾患が鍼灸の適応症として定められています。
◎リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腰痛への鍼灸治療は保険が適応になります。

 

病院や薬ではなかなか改善しないお悩みや、病院に行くほどではないけどなんとなく不調、といったときは、ぜひ一度鍼灸院に足を運んでみてください。
東洋医学の考え方で身体をみて治療を行うことで、きっとお悩み改善の助けになると思います(^^)

https://2.onemorehand.jp/pint.shinkyu/